収穫・調製作業のカイゼンで生産効率化と良品率アップを実現!
(アグリビジネス支援)
事業概要
当社(美里町(合併前は南郷町))は平成15年12月に、当時全国的に需要が伸びていた葉物野菜である水菜を大規模に生産し、東北で増大する需要に対応することを目指し、設立されました。構成員は役員4名、正社員3名、パート社員11名で、水菜(190a)の生産・販売の事業を展開しています。
当社は県内で最大規模の栽培面積(年間出荷量)を誇りますが、水菜は出荷調製に労力がかかり、経費に占める出荷調製の人件費の割合が高くなります。特に繁忙期は、パート人材の確保が難しい情勢の中で現有パート社員の作業量の増加や、時間当たりの調製量の向上が課題になるため、会社としても作業の効率化が必要と考えていました。
こうした中で、令和4年度にアグリビジネスステージアップ支援事業を活用し、専門家の助言のもと、収穫物から出荷できない葉を除いて、根を切り、包装する「調製」作業の効率化と、より良い標準作業の設定による歩留まりと良品率の向上に取り組みました。調製作業の効率化にあたっては、パート社員ごとにばらつきのあった1回に同時処理する株数と調製時間、雑草混入率を調査し、最も優れていた4株同時処理を標準作業としました。良品率の向上にあたっては、良品率の高い作業手順を明らかにし、標準の手順としました。この結果、調製作業はすぐ改善可能なパート社員ごとでは5%程度、全員が作業の早い人にレベルを揃えられれば大幅に作業時間を短縮できることが明らかになりました。
また、社員のカイゼン意識向上やカイゼン手法理解のためのミニ講習会の開催、各パート社員へのマンツーマン指導など、標準作業の定着にも取り組み、同事業を活用し、更なる作業効率化や戦略的な生産・販売の実施に向けて精力的に活動しています。
企業の声
パート従業員の高齢化が進んできたため、現在のやり方を見直し、効率化で体の負担が少なく、長時間労働も軽減することを目指し支援を受けました。
結果、いままで気付かなかった無駄な動作の発見や、従業員の意識改革等、今後の業務の取り組みと人件費の改善にとても役立つ支援内容だったと思います。今回の支援を生かし、作業が効率的で良品率が高く、顧客からより信頼されるとともに従業員が働きやすい会社を目指します。
企業概要
代表者 | 代表取締役社長 今野 文隆 |
---|---|
住所 | 遠田郡美里町練牛字二十七号59 |
電話 | 0229-58-2820 |
greenwavenango.t-m@isis.ocn.ne.jp | |
事業内容 | 農産物の生産、販売 |
アグリビジネスステージアップ支援事業は、経営課題の解決に向けて各種専門家を派遣し、課題の解決を支援する事業です。