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有限会社ムラカミ「令和7年4月」

当社は気仙沼市階上で主に塩蔵わかめの加工・販売を営む水産加工業者です。塩蔵わかめの加工・販売を営んでいた創業者の村上力男が昭和50年に村上商店を創業、その後、平成9年に現在の有限会社ムラカミを設立しました。平成23年の東日本大震災では、津波により工場が流出しましたが、同年5月には農機具倉庫を仮設工場として一部営業を再開、平成30年に新工場を竣工しました。

事業概要

当社では、主力の塩蔵わかめだけでは無く、さらに付加価値をつけた商品開発にも力を入れており、地元の厳選食材を具材に使用した即席味噌汁「MISO SOUP」は、第46回宮城県水産加工品品評会で最優秀賞となる農林水産大臣賞を受賞し、高い評価を受けております。

近年の外部環境として、海水温の上昇の影響でわかめが生育不良となり、わかめの生産量が減少し、変色や傷のあるわかめが増加しています。そのため、仕入れたわかめを選別する過程で、多い時では3割近くが廃棄されています。原材料の仕入れ価格やあらゆるコストが上昇する中で、これまで見た目が悪く廃棄されていたわかめを有効活用できないかと考えました。

そこで、令和6年度に新戦略導入支援事業を活用して、ニューホライズンコレクティブ合同会社の専門家のサポートのもと、料理研究家の井原裕子先生によるレシピ監修、常葉大学の学生によるパッケージデザインの提案など、集中支援をいただきながら、新商品「チーズdeわかめ」を開発しました。「チーズdeわかめ」は令和7年に開催された第49回宮城県水産加工品品評会で全114品の中から、当社では3年ぶりとなる最優秀賞の農林水産大臣賞を受賞しました。現在は、新たな主力商品となるよう販路拡大に向けた取組を進めています。

企業の声

わかめは和食に使われることが多い食材でしたが、パンやパスタなどの洋食に合う商品を開発したことで、取引先への提案の幅が広がりました。フードロスに貢献できることも、商品の魅力としてPRしていきたいと思います。また、今回の支援で得られた製造手法のノウハウなどは、今後の商品開発にも活かしていきたいです。

企業概要

代表者代表取締役 村上 健
住所気仙沼市波路上内田126
電話0226-27-2077
URLhttps://sanriku-kaiso.jp/
従業員14名
事業内容水産加工業(塩蔵わかめ商品、即席味噌汁、海藻乾物品)

新戦略導入支援事業は、新たな経営戦略の導入に取り組む県内の水産加工業者に、一貫した伴走型支援を実施し、先導的モデル企業への成長を支援する事業です。