石巻から世界へ！東北初の国産紅茶

事業概要

当社は、昭和47年、日本茶専門店「お茶のあさひ園」として創業しました。現代表就任後、飲料・食品全般を扱う卸売業へ事業を拡大し、平成15年に法人化しております。平成22年には過去最高売上高を記録するなど順調に推移していたものの、翌23年の東日本大震災で被災し、店舗は全壊。平成26年4月、地元顧客の要望もあり、グループ補助金と被災中小企業施設・設備整備支援事業を活用し、新店舗にて営業を再開しました。

東日本大震災で顧客も被災し販路を失ったことから自社商品の開発を決意。こうして生まれたのが、北限の茶葉と呼ばれる桃生茶を使った東北初の和紅茶「kitaha」です。国産紅茶の第一人者に師事し、一から作り上げてきた「kitaha」は、令和元年のG20の晩餐会で振る舞われ、一躍全国区の商品に成長しました。令和4年には、東北唯一の発酵茶専用工場「kitahanone」を建設し、これまで静岡まで茶葉を運び加工していましたが、地元で全て生産できる体制を整備しました。現在では、和紅茶のほか、ほうじ和紅茶、煎茶、菓子のラインナップを揃えています。

令和5年には、将来的な輸出を見据え、中小企業販路開拓総合支援事業｢市場投入支援｣を活用し、専門家とともに台湾の市場調査を実施しました。現地の茶農家や一般消費者に試飲してもらいながら意見交換をする中で、受け入れられる風味や香りを把握することができ、今後の商品開発の知見を得るとともに、自社商品の品質の高さを確認することが出来ました。

生産量が減少している桃生茶を守りたい、地域とともに歩き続けたいという想いをこれからも大切にしながら、多くの方に「kitaha」を届けて参ります。

企業の声

今回支援をしていただき、自社の力だけでは経験出来ないことや考え、発想を得ることが出来ました。今まで自分たちでやりたいことが出てきても、それをどのように形にしたら良いのかとても悩んでいました。今回、支援いただいた専門家の助言は的確でスピードも速く、悩んでいたのが噓みたいにスムーズに進んでいきました。何より目線を私たちに合わせて進めてくださったので本当にやりやすかったです。今後は、今回学んだことを活かしていきたいと思います。

企業概要

中小企業販路開拓総合支援事業｢市場投入支援｣は、中小企業者が開発中の試作品や技術の応

用又は既存品改良による製品化に対し、市場ニーズに適合した効果的な上市を促進するため、

国内外のマーケティング調査等を外部専門家に委託して実施する事業です。