事業概要

当社は、1971年に時計の部品を精密切削加工する工場から操業を開始し、現在は汎用エンジン向けキャブレター用部品から自動車用部品・医療用部品・半導体設備用部品など、様々な分野の部品に対する精密切削加工を得意としております。県内でもトップクラスの自動旋盤71台や各種自動機を取り揃え、一個から数十万個の部品生産を行い、協力会社とともに表面処理・熱処理・ロー付け等まで対応しています。2005年にはタイに独資で子会社を設立。2014年にＩＳＯ9001を取得しました。

　当機構では、5年前よりDX推進をテーマに継続支援を行いながら、生産現場改善強化支援事業を活用して、外部専門家とともに業務フローの見直しについて伴走支援を行いました。そして、デジタル対応の素地が整った昨年、令和5年度宮城県中小企業等デジタル化支援事業を提案し、生産管理システム構築に向けた組織横断的、かつ実効的なサポートを実践しました。

　具体的には、生産進捗・在庫状況のほとんどが紙ベースで行われ、生産管理に必要なデータの収集や突合せ等に多大な労力を要していた現状を打破することを目的に、仕掛品を含めた在庫管理・生産計画の自動生成ツール、実績を基にした管理ツールの開発・導入による進捗状況の見える化と生産性向上に取組みました。結果、必要な時に在庫や進捗状況がタイムリーに把握することができる仕組みが構築され、確認作業時間が従来の6分の１に削減、という効果を得ることができました。

加えて、既に運用している受注システム、検査システム、出庫システムとの連動により、更なる業務の効率化も可能となりました。

企業の声

今回の取組みを通じて改善活動の意義、重要性の共通認識ができました。各種データの検証・分析が定着化した今、部門間でのスムーズな連携を図りながら、システムの安定稼働に努めて参ります。また、削減できた時間は新たな改善活動等に振り分け、より有用性のある組織づくりに投下していきたいと考えます。

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